Ankiを布教する


この記事では、僕が高3の1年間暗記に使っていた「Anki」というソフトウェアを布教します。

Ankiとは

反復学習のために作られた暗記のためのアプリです。その名前は日本語で「記憶する」という意味がある「暗記」という単語にちなんでいます。

Ankiの基本は反復学習です。Ankiで一度覚えた単語カードは、覚えた後も1日後、2日後、4日後…と間隔を徐々に伸ばしながら再度表示されます。

Ankiのココがすごい

おおよそ自分が忘れた頃に表されるカードが表示されるので暗記効率は当然ですがとても高いです。よく「単語帳をn周する」などといいますが、Ankiを使うとよく覚えている単語は数回の復習で終わりますし、逆に覚えていない単語はめちゃくちゃ繰り返されます。

学習成果は記録されるので、モチベに繋がります。

僕の「equal」の学習履歴。当然equalの意味は「イコール」と等しいのですぐ覚えた。7回しか表示されていない。
単語「favor」の学習記録。好意、賛成と意味がバラけている上にflavorと混同してよく間違える。57回表示された。

Ankiの便利機能

Ankiに標準で備わっている便利機能のうち、重要なものを紹介します。

穴埋め

{{c1::鉄(II)イオン}}に{{c2::ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム}}を加えると{{c3::濃青}}色の沈殿が生じる。

画像のように設定すると「鉄(II)イオン」「ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム」「濃青」のそれぞれが穴抜きにされたカードが作成されます。僕はこういう事実を暗記する系のやつは思考停止で教科書を穴抜きにしています。

ちなみに穴抜きにされたカード同士が同じ日に出現することを禁止できます。

化学式とか

Tex(というかmathjax)が使えます。

Ankiのよくないところ

初期設定が面倒くさいです。

  • 単語帳を自分で作る場合、ものすごく面倒くさいです。基本的に暗記事項1つにつき結果的に2~3分かかると思ったほうがいいです。
  • 他人が作ったカードをダウンロードしてきて使う場合も、設定をいじるのが結構面倒くさいです。初期設定で使うこともできますが、個人的にはカスタマイズをおすすめします。

ということで僕のAnkiの設定のうち重要なものをここに書いておきます。

ぼくがかんがえたさいきょうのAnkiの設定

Windows版

ツール > 設定  の設定項目です。

  • 「スケジュールを変更」のV3スケジューラを有効にしたほうが混乱が少ないと思います(僕は旧バージョンを使っていましたが)
  • バックアップ回数はかなり多めにしておいたほうがいいです。特に最初は操作をよくミスります。データ容量も結構小さいのでかなり長期間のバックアップを保存しておいたほうがいいです。
  • 写真とかはこの設定ではバックアップされないので、Ankiをインストールしているフォルダも定期的にバックアップしましょう(Ankiに限らずどんなアプリでも言えることですが)

iOS版

  • 設定 > 復習 > V3 scheduler は有効にしたほうが良さそうです
  • 「アイコンにカード数を表示」はONにしたほうが良いです
  • トップバーの設定はデフォルトがおすすめです(項目を増やしすぎるとタップしづらくなります)
  • 復習 > タップは左上あたりに「元に戻す」を設定しておくと簡単に巻き戻せて嬉しいです
  • 答えが表示されたときのタップの挙動は僕はこんな感じにしています
  • スワイプの設定はマジで好みだと思います。誤操作が多いならオフにしたほうがいいかもしれません。
  • 復習 > ダブルタップ防止は「短い」に設定したほうがいいです。高速で復習したときにダブルタップ防止が邪魔になります。

タグに応じて背景色を変更するやつ

タグに応じて背景色を変更したかったので、変更しました。htmlが使えるので、こういう高度な処理もお茶の子さいさいです。

せっかくなのでコピペして使いたい人用にカード内容を貼っておきます。

{{表面}}
<div id="tags" style="display:none;">{{種類}}</div>
<script type="text/javascript">
var tags = document.getElementById("tags").innerHTML;
var night = document.body.className;
if (tags.match(/一般/) != null){
  if (night.match(/night_mode/) != null){
    document.body.style.backgroundColor="#600";
  }else{
    document.body.style.backgroundColor="#faa";
  }
}else if (tags.match(/反応/) != null){
  if (night.match(/night_mode/) != null){
    document.body.style.backgroundColor="#060";
  }else{
    document.body.style.backgroundColor="#afa";
  }
}else if (tags.match(/名称/) != null){
  if (night.match(/night_mode/) != null){
    document.body.style.backgroundColor="#006";
  }else{
    document.body.style.backgroundColor="#aaf";
  }
}else{
  if (night.match(/night_mode/) != null){
    document.body.style.backgroundColor="#000";
  }else{
    document.body.style.backgroundColor="#fff";
  }
}
</script>

何を覚えたの?

僕はターゲット1900と化学の暗記に使いました。

化学のデッキは自作しました。せっかくなので共有しておきます:

https://ankiweb.net/shared/info/2126657705

ターゲット1900。各カード平均で13回ぐらい回答しました

でも、お高いんでしょう?

今ならiOS版はたったの4,000円!しかもWeb版・Windows版・Mac版・Android版は(iOS版を買わなくても)無料!

ダウンロードはこちら!!→ https://apps.ankiweb.net/

4000円、高いと思う人も多いと思いますがそれだけの値打ちがあります。外出先でスキマ時間に暗記できるメリットは大きいのでiOSユーザーの皆さんは迷わず買いましょう。


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